車を売らずに査定だけできる?査定前に知っておきたい注意点
車の査定は、中古車買取店の店舗での実施はもちろん、ネット上の一括査定サイトや下取りシュミレーションで行うことも可能です。いずれの査定方法であっても、「車の査定だけ」を依頼することは可能であり、査定の結果「売却しない」という選択をしても問題はありません。
ただし、買取価格を把握する方法は複数あり、方法によってメリット・デメリットが異なります。信頼できるサービスや買取店を選んだうえで、正確な査定額を把握することが大切です。
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この記事でわかること
- 車の査定依頼の流れ
- 査定だけ依頼するときの注意点
- 車の買取相場を知る4つの方法
車の査定だけでもOK!査定額を確認して売却を検討しよう
車の査定では、車を売らずに査定だけを実施することも可能です。まずは買取価格を把握し、その後「売却するのか・まだしないのか」という選択をする形で問題ありません。
多くの中古車買取店では、無料での車の査定を実施しています。売却しないという選択をしても料金はかからないので、まずは気軽に申し込んでみてよいでしょう。
念の為、査定前には「まだ売却するかの検討段階なので、まずは査定だけをしたい」という意志を伝えておくと、買取店側との認識のズレもなくなります。
査定依頼の流れをチェック
ここでは、一般的な査定を依頼する流れを簡単に解説します。
インターネット、電話、LINEから査定の申し込み
スタッフから電話やメールにて連絡の折り返し
査定の日程や場所を打合せして決める
査定はおおよそ30分です。ただし、事故歴のある車や改造を施された車の場合は、もう少し時間がかかる可能性があります。
車の査定前に知っておきたい注意点
査定前にはいくつか注意しておくべきことが存在します。
査定前の準備や確認を怠ることで、十数万円程度も査定額が変わる可能性もあります。以下の注意点をチェックしておきましょう。
信頼できる買取店に査定を依頼する
査定を依頼するにあたって、自身のニーズと合った、信頼できる買取店を選ぶことが何より大切です。実際のところ、全ての買取店が最良だとは言えません。なかには強引な契約を求められたり、査定額でトラブルに発展したりするケースもあるので、買取店の見極めが重要です。
信頼できる買取店の特徴
・取引実績が豊富な大手買取業者
・信頼できる地元の中古車買取店
・JPUC適正買取店に認定された店(※)
・口コミのいい買取店
※JPUC適正買取店:一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)が定めた、消費者保護のための基準を遵守し、「しつこい勧誘などの迷惑行為をしない」などの要件をクリアした買取店のこと。
中古車の売却では大きな金額が動くからこそ、どの会社に依頼するかは非常に大切です。
洗車や車内掃除をしておく
外装・内装の状態によっても、査定の評価が変わる可能性があります。車の正しい価値を知るためにも、洗車や掃除はあらかじめ済ませたうえで査定を依頼することが大切です。
車の外装・内装が綺麗であれば、「大切に車を扱ってきた」という印象が査定士に伝わり、査定額がアップする可能性があります。なお、汚れやキズだけでなく、タバコやペットなどの臭いにも気を配るようにしてください。
また、査定額は日頃からの掃除やメンテナンスも大きく影響します。愛車の売却を検討しはじめたのなら、こまめに掃除をする・丁寧に扱うなどの日頃からの意識を見直すとよいでしょう。
定期点検整備記録簿や付属品も確認する
査定では、定期点検整備記録簿(メンテナンスノート)や付属品・純正パーツの有無によっても評価が変わってきます。
査定時に準備しておくべきもの
・定期点検整備記録簿
・取扱説明書
・保証書
・スペアキー
・外した純正オプションパーツ
特に定期点検整備記録簿は、「日頃からメンテナンスを怠らずに大切に乗車してきた」という趣旨が伝わる項目であり、査定額にも影響を及ぼします。また、メーカーオプション・ディーラーオプションの純正パーツや付属品の有無によっても、査定額が変動します。
査定にあたって必要なものを準備しておき、その場で何があって何がないのかをスムーズに伝えられるようにしておきましょう。
査定後の使用頻度で価格が変動する
一度査定を行ったとしても、査定後に車を使用したり時間が経ったりすると買取価格が変動します。
例えば査定後に車に乗れば、走行距離が伸びて条件が変わり、価格が下がってしまうでしょう。また、時期によって中古車の需要が変わったり、新モデルの登場によってその車の価値が下がったりすることで、査定時よりも価格が下がることもあります。
車の価値は基本的に時間が経つにつれて落ちていき、それにともない買取価格も低下します。
「車はできるだけ長く乗ったほうがよい」と捉えがちですが、より高額で売却したい場合は査定してからできるだけ早い段階での売却を検討してみてください。
依頼するときに査定のみであることを伝えておく
まだ車を売却する気がない場合には、あらかじめ査定の依頼時に「査定のみの希望である」という趣旨を必ず伝えておきましょう。
買取店からすると、良質な車両はできるだけ買取したいため、契約を強めに勧めてくる場合もあります。実際のところ、買取価格は中古車市場の影響でたった数日で価格が落ちることも珍しくないため、できるだけ早めに売却するよう伝えられるケースも多いのです。
査定後の認識のズレやトラブルを防ぐためにも、前もって「査定だけをお願いしたい」と伝えておくと不要なセールスを避けられます。
車の買取相場を知る方法
車の買取価格を知るには、以下4つの方法があります。
- 買取店の査定
- 一括査定サイト
- ディーラーの下取りシミュレーション
- 査定実績や中古車販売価格から予想
正確な買取価格を知りたいなら、査定士がプロの目であなたの車をチェックしてくれる「買取店の査定」がおすすめです。
各方法によってメリット・デメリットがあるので、それぞれの特徴を確認してみましょう。
買取店の査定
買取店での査定は、あらかじめ査定依頼をして、現場の査定士に車の価値を調べてもらう方法です。
メリット
・プロが車の状態を確認してくれる
・最も正確な買取価格を把握できる
デメリット
・事前に店舗への連絡、予約が必要になる
・買取店側と査定日の日時を調節する手間がかかる
買取店の査定額に同意できれば、その場で売却契約を結ぶことも可能です。乖離価格はたった数日で変動することも珍しくないため、その場で契約できれば価値の高い状態で車を売却できるでしょう。
買取店の査定は事前の予約や連絡が必要ですが、確実な査定額を知ったうえで売却を検討したい方におすすめしたい方法です。
一括査定サイト
一括査定サイトは、複数の車買取業者に一括で査定を依頼できるサービスです。メーカーや車種、年式、走行距離、ボディカラーなどの車両情報を入力すると、複数の買取店の査定額から見るおおまかな相場を確認できます。
メリット
・査定結果を複数の買取店で比較・検討できる
・高い価格で車を買い取ってくれる店舗を見つけやすい
デメリット
・ボディのキズや汚れなどは査定に考慮されておらず、実際の査定額が上下する可能性がある
・査定後に複数の買取会社からの営業連絡が届く可能性がある
個人情報を提示したくない方や営業連絡が来るのを避けたい方は、別の方法が望ましいでしょう。
ディーラーの下取りシミュレーション
一部のディーラー公式サイトでは、車種や年式を入力して下取り価格を調べることが可能です。下取りとは、ディーラーで新車を購入する際に、これまでに乗車してきた車を同時に売却することを言います。中古車買取店とは異なり、車の売却から新たな車の購入までをセットで行うのが特徴です。
メリット
・車種や年式を入力するだけで簡単に下取り価格を調べられる
・個人情報を入力する必要がない
デメリット
・おおまかな買取価格しかわからない
・ディーラーの下取り価格は中古車買取店の買取価格が低い傾向がある
個人情報を入力する必要がない下取りシミュレーションは、最も手軽に買取価格を把握できる方法です。ただし、ディーラーの下取りは買取価格が比較的低い傾向があるため、できるだけ高く車を売りたい方は中古車買取店での査定・売却をおすすめします。
査定実績や中古車販売価格から予想
大手買取店のサイトでは、過去の査定実績や中古車販売価格を公開しています。自分の愛車の年式やグレード、走行距離に近い車両の実績や販売価格と比較することで、おおよその買取価格を予想できます。
メリット
・個人情報を伝えずに買取価格を調べられる
・最新の査定実績を把握できる
デメリット
・愛車と条件の近い車を自分で探すの必要があり、正確な価格予想が難しい
買取相場の調べ方や高く売るコツを詳しく知りたい方は「車の買取相場の調べ方まとめ!具体的な手順や高く売るコツも解説」をご覧ください。
車種・グレード、カラー、年式、走行距離、査定時期から条件を絞って、愛車と近しい条件の車の査定実績を確認することが可能です。ぜひこちらの査定実績を参考にしながら、おおよその買取価格を予想してみてください。
まとめ
車の査定まとめ
・車の査定だけを依頼し、売却をしないことも可能
・正しい買取価格を知りたいなら、買取店で直接査定してもらうのが確実
・買取価格は時間が経つに落ちていくため、高く売りたいならできるだけ早い段階がおすすめ
車の買取価格は、一括査定サイトや下取りシュミレーションなどさまざまな方法で確認できますが、正確さを重視するなら買取店に査定を依頼するのがおすすめです。車の状態を事細かく確認し、正確かつお得な査定額を提示してくれます。また、できるだけ高く売却するためにも、査定前には内装・外装の掃除、パーツ・純正品の有無の確認、定期点検整備記録簿の用意など、事前準備を徹底しましょう。
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